旅行記

「化石ハンター展」を楽しむためのポイント

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人類の起源はどこなのでしょうか。

今でこそ、「アフリカ説」が定説になっています。

しかし、アジアに人類の起源があると考えた人がいました。

ロイ・チャップマン・アンドリュース(1884-1960)です。

インディージョーンズのモデルになった人でもあります。

アンドリュースは、アジアに人類の起源があると考え、モンゴルから中国にかけて広がるゴビ砂漠を訪れました。

ゴビ砂漠は危険なため、周りから行くことを止められるも、アンドリュースは「アジア人類起源説」を信じ、その証拠を得るため、危険なゴビ砂漠での調査・発掘を行いました。

最終的には、「アジア人類起源説」を証明することはできませんでした。

しかし、その過程で、恐竜や哺乳類の化石を数多く発掘し、古生代のアジアに恐竜や哺乳類が生息していたことを世に知らしめました。

「化石ハンター展」では、アンドリュースが発掘した恐竜や哺乳類の化石の展示や、アンドリュースによる発掘調査後のゴビ砂漠で見つかった生物の痕跡から分かったことを分かりやすく紹介しています。

この記事では、「化石ハンター展」を楽しむためのポイントを3つ紹介します。

 

①化石のできかた

そもそも、化石ってなんなのでしょうか?

化石とは、文字通り、「生物や植物の遺骸や痕跡が石に化けたもの」です。

全ての生物や植物の遺骸が化石になるというわけではありません。

化石になるためには、適切な環境が長い時間にわたり続くことが必要で、実際、化石として残っているのはとても珍しいことなのです。

 

最も多いと考えられるでき方について、下の図にまとめました。

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まず、化石となるものが土砂などに埋もれます。

次に、周りの土砂から石の元となる成分がゆっくりと染み込みます。

これが進むと、骨などが石の元となる成分と置き換わり、石のような化石になると考えられています。

その後、地面が隆起し、風化により地面が削られ、化石が現れます。

化石ハンターは、このような土地を調査し、化石を発見しに行くのです。

 

②恐竜の見分け方

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恐竜は、骨盤の形状によって大きく2つに分けられます。

一つは、鳥盤類。

もう一つは、竜盤類です。

特に、異なっている点は恥骨の向きです。

鳥盤類の恥骨は、腸骨に対し水平方向を向いています。

一方、竜盤類の恥骨は、腸骨に対し垂直方向を向いています。

これだけ知れば、鳥盤類か竜盤類か見極めることができるのです。

 

では、下の写真の恐竜は、鳥盤類でしょうか。

それとも、竜盤類でしょうか。

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正解は、鳥盤類です。

腸骨に対して、恥骨が水平に向いていますよね。

 

では、次の写真の恐竜は、鳥盤類でしょうか。

それとも、竜盤類でしょうか。

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正解は、竜盤類です。

腸骨に対して、恥骨が垂直に向いていますよね。

 

いかがだったでしょうか。

恐竜の骨を見れば、どちらに分類されるか、分かったのではないでしょうか。

化石ハンター展に行き、それが恐竜であれば、鳥盤類か竜盤類、どちらに分類されるかまず考えてみましょう。

考えたあと、解説を見て答え合わせをし正解した時、爽快感はたまらないですよ。

ぜひやってみてください。

 

③チベットケサイの子供「ちべたん」

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すごく可愛い姿をしていて、お母さん?のチベットケサイの横に安心して寝ています。

今回の「化石ハンター展」のメインは、この「チベタン」といっても過言ではないでしょう。

メインである証拠として、ぬいぐるみも売ってます。

 

恐竜について知ることができたり、かわいい「チベタン」に癒やされたりと、楽しむポイントがたくさんある「化石ハンター展」。

大阪南港にて、2023年9月23日まで開催中です。

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では、また。