古墳は、日本にどれくらいあるのでしょうか。
約16万あります。
思ってたより、多かったでしょうか。
今も発掘調査は続いており、もっと増えるかもしれません。
古墳は未知だらけ
古墳は、3~7世紀の間に作られたのです。
3世紀から始まった古墳の建築ラッシュ。
どのようにして始まったのでしょうか。
それは未だ解明されていません。
古墳の作り方について、「海外から日本に伝えた」という記録がないため、まだわかっていないのです。
また、古墳の形についても、なぜ、このような形なのか解明されていません。
解明されていないことが、多すぎる古墳。
2023年現在、科学技術はどんどん進歩してきています。
僅かな痕跡から、古墳の謎が解ける日も近いかもしれません。
このように謎が多い古墳ですが、もちろん、分かっていることもあります。
そんな古墳を知ることができるのが、大阪にある「近つ飛鳥博物館」です。
大阪府立「近つ飛鳥博物館」
「近つ飛鳥博物館」は、大阪府南河内郡にあり、建築家 安藤忠雄氏によって設計された博物館です。
安藤忠雄氏といえば、コンクリート打ちっぱなしで有名ですが、こちらの建物も、コンクリート打ちっぱなしです。
近つ飛鳥の名前の由来
なぜ、「近つ飛鳥」という名前なのでしょうか。
「古事記」に以下のような記述があったからです。
第18代 反正天皇が、難波から大和にある石上神宮に向かう途中で二泊し、
一日目に泊まった土地の名を「近つ飛鳥(大阪府羽曳野市)」、
二日目に泊まった土地を「遠つ飛鳥(奈良県明日香村)」と名付けた。
『大阪府立 近つ飛鳥博物館のパンフレットより』
つまり、「遠つ飛鳥」からみて、「近つ飛鳥」と名付けたということです。
「近つ飛鳥博物館」のみどころ
館内にみどころは数多くありますが、
その中でも良かったところについて、3つ紹介します。
考古学を体験できるパズル
ばらばらになった土器や鏡などのパズルがあり、考古学の醍醐味である復元作業を体験することができます。
このパズルを解くだけでも大変なのですが、実際の発掘では、これらのパズルのピースのような欠片と同時に、石などの遺物とは無関係のモノも混じっています。
ですので、遺物の知識を頼りに、無関係のものを取り除く作業も行うと考えると、一つの遺物を復元するまで相当な時間が費やされることが想像できます。
大仙古墳(仁徳天皇陵)のジオラマ
館内に大きな大仙古墳のジオラマがあります。
大仙古墳が築かれた頃の村人の暮らしが再現されています。
細かいところまで作りこんでいますので、眺めるだけでも楽しいです。
修羅(しゅら)
古墳を作る際に、石が必要です。
その石を運ぶのに使われた木製のソリを修羅と呼びます。
その修羅を見ることができます。
近つ飛鳥博物館へのアクセス
「大阪府近つ飛鳥博物館」に行ってみたい方へ向け、所在地を以下に載せておきます。
最後になりますが、いつ行っても見学者は少なく、ゆったりと見学することができます。
古墳時代や考古学を学べるオススメの場所です。
ぜひ行ってみて下さい。
それでは、また。